北海道の山登山PART13 
【表大雪】  トムラウシ山 (トムラウシ温泉コ−ス) 標高2141
平成14年7月28日 天気 晴

トムラウシ山は遭難の多い山です。週間予報を見て天気の良い日3日間以上続く日を
来るのを、3週間待った7
28決行する。旅館は前日予約するが東大雪荘とれなくて〜
トムラ学校レイク.イン、予約
大自然に囲まれた設備の良いホテルです。
屈足湖がすぐ裏にある

トムラウシ登山口まで途中宿泊する所はこの外◆キトウシ温泉、登山口まで約1時間10分 ◆コテ−ジ山の交流舘.トムラ、登山口まで約50分。車の人は林道終点の所から登る。駐車場で、車中泊. する人もいる。私も車中泊した事があるが、寝むれなくて登山に疲れた事がある。歳を取ると無理がきかなくなる、旅館が一番良い。

トムラ学校レイク.イン、からトムラウシ山.登山口まで約1時間30分その分早起きする。レイク.イン午前3時20分出発〜登山口4時50分到着。登山口の駐車場は広く新しいトイレが設置されている。

5時5分出発
林道終点は5分奥にある、ぬかる道車は入れない。笹を刈り分けた道だが、所々悪路ぬかる道約、20分位、東大雪荘横の登山口からの分岐に出る。右に曲がり針葉樹・蝦夷松・ダケカンバなどの混合林の尾根を行く。ここも所々悪路ぬかる所を避けての歩き大変だ。尾根道が細くなり両側の見通しが良くなるとカムイ天上1時間。 朝もやが立ち込め下界は雲海、先ほど通った道路が雲海のなか、素晴らしいながめだ。今日は暖かい雲海はもうすぐ消えるだろう。   
東大雪荘横の登山口もある。黄色の看板から登る。ここからだと1時間30分〜50分くらい多くかかるようだ。ここにはキヤンプ場もある、設備が整っている。
カムイ天上からの下だりに入る、深い谷だ100m以上はあるだろう。  木の根、岩石の急階段、沢まで下る。“今度は登りだ”汗が流れ落ちる長袖シャツ汗を通す、シャツを脱ぐ網目の ヤッケに着替える。 
暑い時はこれが一番だ網目だから汗はすぐ抜ける。汗をかくから苦しくなる、歳を取ると血が濃くなる水分の補給は欠かせない。血の流れを良くするため、ミニトマトを2〜3個食べる。10分もしない内、血の流れが良くなるのか、苦しさが無くなる。“苦しい時のトマト頼み”このようににアップ、ダウンをカムイ天上からコマドリ沢まで2回、帰りは辛いだろう。 

カムイ天上・トムラウシ山が遠望遥かかなた。 涸れた沢まで下る、右左と渡渉し
ながら沢沿いを登る。
コマドリ沢の水場、顔を拭くていど ここで時間をとってしまう。コマドリ
沢は花の楽園この辺から花が咲き始める
上下4枚の写真は03年からこの沢沿いの登山道は使っておりません
カムイ天上分岐から尾根を登るようです。
ガラ場、霧の時は迷いそう!
 岩石の上滑らぬ様に慎重によこぎる。
このハイマツ帯を潜り抜け、前トム平に出る。
石屋さんが割ったような岩礫帯に出る。 ケルンが積んである後方にめざすトムラウシ山
エゾキスミレ エゾツツジ一輪咲いている
強烈に印象に残る。
チシマギキョウ
イワブクロ砂礫の所に
かたまって咲いている。
チングルマ、ツガザクラ、エゾコザクラソウ、
トムラウシ公園は花満開です。

コマドリ沢上部で右に曲がりガラ場に近づくと「ピー」と鳴く声、ナキウサギだ頭を上に上げ鳴いている。 写真、望遠と言っている内、逃げられる残念。 岩石の下を鳴きながら走り周っている。コマクサ 蝶類・ウスバキチョウ.アサヒヒョウモン飛び交う。
 
コマドリ沢この沢を上部のガラ場まで登る。コマドリ沢は今高山植物の花が満開。チシマノキンバイソウの群落チシマノキンバイソウが見事、ヨツバシオガマが所々に咲いている。後の事を考えず花に見惚れ写真を撮る。

ヨツバシオガマ 大岩石乗り越え岩つたいに上がる

上がりきるとトムラウシ山が眼の前に広がる、残雪が美しい、青く澄んでいる雪融けの沼、又ここで時間をとる。トムラウシ山は日本の登山家が目指すのもうなづける。我々地元は登る日を選べるが道外の人方は天気の予測がつかない。このような風景を見ないで帰る人が多いのでは!
真下にトムラウシ公園 残雪.突出している岩.小さな沼、緑とのバランス「うん」!!
大岩石飛び移り岩に掴まりながら降りる。トムラウシ公園に降りる

トムラウシ公園、上にあがると十勝連峰が遠望。トムラウシ公園に降り立つ、 ここも一面お花が溢れ、ハクサンイチゲ、ヒメクワガタが咲いている、今が満開。花を見ながらトムラウシ公園散策。ここはフラワ−ロ−ド花の好きな人は最高な所。

12時50分、かなり遅れているここから下山しても6時半。今日は天気が良い暖かい、日が長い「このような長距離はもう出来ないかも知れない、登ろうきっと良い思い出になる」と、登ることに決まる。この無理が遭難になると思いながら!!万が一のビバ−クの用意を確かめる。

分岐点・右に山頂、左は大雪山方面、
山頂は急な岩状。
下に南キャンプ地何人かテント張っている。
山頂の岩登り もう少しで山頂
途中10人ぐらいの熟年者登山のグル−プが降りてきた。リ−ダ−に「この時間だと
帰れなくなるよ2時間遅いよ」と注意される。グル−プは下でキャンプするようだ。
 山頂 誰もいない 標高 2141m 振り返る見納め

頂上からの展望中央に大雪山、右に白雲岳 
最高な展望・本当に登って良かった!!遠く左に北見富士.中央には東大雪の山並頂上真下、残雪.沼.五色岳.五色ヶ原.左に十勝連峰.オプシタテシケ山が眼の前にある。この風景二度と見られないだろう。日本百名山の一つうなずける。無理して登る登山者の気持ち良くわかる。

 13時半、私の足だと6時間はかかるだろう、19時半頃着くだろうマイペ−スで下りよう。タウリン3000ドリンク飲んで元気100倍!さあ下山・・・・南キヤンプ地で5〜6組のテント張っている。私達に荷物背負う体力があればそうをしたいと思いつつ横目で・・・ 
 
手前に前トム平右下に沼の平。
東大雪、中央にニペソツ山・右に丸山。
 前トム平に着く携帯通じる

 15時12分東大雪荘で心配 されていると思い、遅れる旨連絡する。携帯電話この日の為に買った。早速役に立つ、山の中だから圏外が多い。
私写真ばかり撮っている、
相棒「時間なくなる早く行こう」“渇”!!!
トムラウシ山は長距離、アップ.ダウンがあり体力の消耗が激しい体力のない人はこの山は無理だ。日帰りは天気の良い、日の長い時を撰ぶ。水の補給はこまめに、歳をとると汗をかくと血が濃くなる足のひきつりなどが起る、水の補給。
朝気が付かなかった、コマドリ沢斜面チシマノキンバイソウ満開。

コマドリ沢まで来れば迷う事はない。まだ体力はある、ここから4時間、下山出来る。同じ道だが行きと帰りと風景が違う、ガラ場の上は花が本当にきれいだ。岩にペンキでしるしが付けてある迷うことはない。エゾツツジの花もう一度見たいと思い、探しながら下りたが、見る事が出来なかった。 初めて見る花だった、ベテランの登山者が教えてくれた一輪の花、何とも言えない色、今でもまぶたに焼き付いている。コマドリ沢に入る、4時を過ぎているのに暑い水を飲む、500ccボトル4本持って来たが3本飲んでしまった。1本あれば大丈夫と沢を下る。 沢の水場、ボトルに汲もうと思ったがエキノコックス症に罹ったら大変、汲むのをやめる。 

手拭ぬらし顔を拭く程度にする。コマドリ沢の掲示のある水場、ここでボトル半分、私はまにあうだろうと汲まなかった。手拭い濡らし頭に巻く、これから水場が無いのに忘れている。 登りの時心配だった急坂が来た、沢からの登り、汗をかく水が欲しい、ボトルの水半分、お互いに一口!今回ほど水の大切さを知らされた。 水のかわりに飴をなめる、元気は出るが口渇きには効果はない、よけい水が欲しくなる、まだガムの方がまし。二つ目の沢からの登り、これを登ればカムイ天上だ。18時頃なのに薄暗くなって来た、山の中日の暮れるのは早いのだろう、これは計算になかった。カムイ天上の表示板が見える。 

次は駐車場分岐だ、表示板が見えるうちにと歩く、懐中電灯を用意する。 カムイ天上からは悪路だ、小さなアップ、ダウンがある、疲れて木の根に座り込む、水は無い、ここでビバークかと!水は無いのにビバークは辛い、あと30分〜40分なのに、相棒「座ると立つのが辛くなる、行こう」と“喝”!!立つ、何も考えず濡れた手拭い口に含ませ、もくもくと歩く。相棒が先を歩いている、付いて行くのがやっと、相棒「何か書いてある」薄暗いが(東大雪荘⇔カムイ天上)の表示板だ。 あと20分、ここから暗闇、悪路だから懐中電灯をてらし左右良い所をえらび歩く。水も飲まないのに汗が出る、空のボトルを振る、ボトルの中の“水一滴”舌にのせる、舌から体に染みわたる、これほど水のありがたさを感じた事はない。 

長距離の登山は2〜3時間くらいの所に500のボトルを置いて行くのに、今回はそれをしなかった“はんせい”分岐から15分くらいの所、道が四つに別れている、暗いからわからない、左は刈り分けの道、正面は行き止まり、ここで迷うたら大変だ、電灯を照らし広い道に行く、電灯、上に照らす、木にテープが下がっている、この道だホットする。 車が一台登山道に入ろうとしている。東大雪荘の人が、私達を心配して来てくれました。

「懐中電灯持っていないと思もい来ました」東大雪荘の心使い本当にありがたい事です。 一つ間違えれば遭難する所だ。山の好きな人は体力あれば一泊二日の方が良い。 19時35分着・登山時間 14時間30分“無事到着” 車の中に置いてあった水、二人で“ごくごく”「あ’ぁ’うまい」ボトル1本、あっと言う間に空になる・・東大雪荘まで車で20分。8時を過ぎている東大雪荘に、ご迷惑お掛けしてしまった。


日帰り可能の山ですがロングコ-スです、日の永い時期に登って下さい。
まわりにせせらぎがあり静かなところです。



トムラウシ温泉 東大雪荘 新得町屈足トムラウシ
  トムラウシ山登山の基点となる宿泊所 
【泉質】炭酸水素塩泉
【効能】筋肉痛・神経痛・切り傷・火傷・高血圧・動脈硬化症
 
 料金は пE01566-5-3021へ確認して下さい。



 


   
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